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くり返す このポリリズム

「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」を読んだ

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 (AI&TECHNOLOGY)

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 (AI&TECHNOLOGY)

動機

  • 著者・編集者からサインを貰ったまま積読になっていた
  • データ分析をちゃんと勉強していきたいと思い立ったため
    • kaggleに参加できるようになりたい

感想

データ分析の学びはじめに手頃な、Pythonを使った基本的なツールおよび分析に必要な数学の解説本がないと感じ始めました。それであれば本を作ろうと思い立ち、

本書「はじめに」に書かれている通り、データ分析をはじめるにあたって最初に読むべき教科書的な良書。

  • 一冊でまるっと学べてお得感ある
  • まずは用語や雰囲気を掴むのに最適で、次の勉強へのきっかけになる
  • 第3章をまるごと数学にふっているのが特徴的で、とてもわかりやすかった

読書メモ

Chapter1 データ分析エンジニアの役割

  • 用語説明や機械学習の処理の手順があって親切

Chapter2 Pythonと環境

  • もちろんAnacondaについても説明

Chapter3 数学の基礎

Chapter4 ライブラリによる分析の実践

  • NumPy, pandas, Matplotlib, scikit-learn の使い方をざっと学べる

Chapter5 応用:データ収集と加工

スクレイピング

「「劇薬」の仕事術」を読んだ

動機

  • 技術書以外の本も読んでいこうキャンペーン
  • 人づてに「この人有名なマーケターだよ」と以前教えてもらっていたので、興味をもった

感想

マーケティングだけでなく、仕事全般・リーダーシップについて多くの示唆がある本だった。特に第1章の「人は論理ではなく感情で動く」「Excite your team」というキーワードが強く印象に残っている。

著者の人となりがよく伝わってきて、「仕事ってやっぱり面白いな」と改めて感じさせてくれる。

読書メモ

第1章 すべての「選択」は自分が決めている

  • 「目的」と「目標」は違うことを知っておく
    • 売上前年比5%アップ < 目標
    • お客様にどんな価値を提供するか < 目的
  • 無茶な目標を設定しないと革新は起きない
    • 3%では現状の延長線上の施策しか考えない
  • 人は論理ではなく感情で動く
  • 会議も書類もメールも、目的、簡単な背景、そして結論。
  • 「Excite your team」
    • 自分ではなく、まわりのモチベーションを上げて、ノセていかないといけない

第2章 「修羅場」が一番、人を成長させる

  • まずは関係者に徹底的にヒアリングする
  • 「Love is giving」
    • いつどこで戻ってくるかはわからないし、戻ってこないかもしれないけど、それでいいのだ
  • 自分でコントロールできること、自分のアクションで変えられること、しか考えない
  • 新しい仕事は、自分から取りに行く
  • 新しく来たリーダーというのは、何かの取り組みをしようとする時、時間をかけても、効果の高い施策をやりがち
    • 時間のかからないもの、すぐできる施策をやっていく

第3章 人の倍の速度で「成長」する

  • 日本の若者が考えているキャリアのスピードは、世界から見れば圧倒的に遅い
  • CSRによって、社員は正しいことをするようになる
  • 自分の成長のために、同じ仕事を3年以上やってはいけない

第4章 マネジメントには「意思」がいる

  • 評価するための明確な数字がないということは、要は達成したいことも、責任もない、ということ

第5章 どんな状況でも、やりようはある

  • ファッションでカルチャーを変えていく
    • 働く環境自体が「Fun Place to Go」になっていく
  • ブランドは構築する活動と、消費する活動しかない

「伝え方が9割」を読んだ

伝え方が9割

伝え方が9割

動機

  • 仕事でもプライベートでも交渉が全然だめだと思わされる出来事があった
  • 相手が嫌な思いをしないような伝え方を勉強したかった

感想

「自分の頭の中をそのままコトバにしない」という基本的なことができていないことに気づけてよかった。これまでは「自分の願望のもと順序立てて考えて、それに沿って伝える」という話し方になっていたと思う。頭のなかにMarkdownで書き込んで、それを外に出すようなイメージ。

人はロジックだけで動くものではないし、自分の願望をそのまま伝えても相手にとってはどうでもいい(面倒くさい)ことというケースがほとんど。これからは「相手の頭の中を想像」して「相手のメリットと一致するお願い」ができるようにコトバを選んでいきたい。

読書メモ

第1章 伝え方にも技術があった!

  • すべてのことで可能性が増えれば、人生は変わる
  • 「ノー」をひとつでも多く「イエス」に変える

第2章「ノー」を「イエス」に変える技術

  • 「イエス」に変える3つのステップ
    • 自分の頭の中をそのままコトバにしない
    • 相手の頭の中を想像する
    • 相手のメリットと一致するお願いをつくる
  • 相手の頭の中を想像するときの7つの切り口
    • 相手の好きなこと
    • 嫌いなこと回避
    • 選択の自由
    • 認められたい欲
    • あなた限定
    • チームワーク化
    • 感謝

「おとしどころの見つけ方」を読んだ

おとしどころの見つけ方 世界一やさしい交渉学入門

おとしどころの見つけ方 世界一やさしい交渉学入門

動機

  • 仕事でもプライベートでも交渉が全然だめだと思わされる出来事があった
  • 交渉ということについてきちんと向き合ったことがなかったので、勉強したかった

感想

社会人として基本的なことを述べているのだと思うが、改めて「自分は全然できてなかったな」ということが実感できてとても勉強になった。

  • 「人物」と「問題」を切り離す
  • 感情的になった時点で交渉失敗
  • 「立場」だけを注目すると、水掛け論になってしまう
  • 背後にある相手の利害を探って、その利害を満足させてあげる
  • 最悪の事態を想定する

という5つをこれから意識していきたい。特にすぐ感情的になりがちなので、相手の話にちゃんと耳を傾けて利害を探れるようになりたい。

交渉というとビジネスの場面をイメージしていたけど、プライベート含め人生あらゆるところに交渉は発生するのだと気づけた。またこれまで問題が起こったときには、「自分の時間が削られていやだな」という感情が少なからずあっと思う。

この本を通じて「交渉を上手くまとめれると、人生をより良い方向にコントロールできる」と実感したので、これから問題・話し合いがある際には交渉というゲームに楽しんで臨もうと思う。

読書メモ

第1章 交渉の心がまえ

  • 交渉において自分が納得できるかどうか、自分の気持ちというのは重要ではない
    • 「人物」と「問題」を切り離す
    • 感情的になった時点で交渉失敗
    • 自分の気持がどうであれ、いま解決すべき問題は何なのか?
  • 最初に出てくる条件は交渉のきっかけでしかない
    • これに対する「Yes or No」という単純な問題ではない
    • お互いにハッピーになれるおとしどころを見つけることが、交渉の醍醐味
  • 表面的な要求を「立場」、背後にある理由を「利害」と呼んで区別する
    • 「立場」だけを注目すると、水掛け論になってしまう
    • 立場を受け入れる、受け入れないで水掛け論に終始するより、相手の利害を探って、その利害を満足させてあげる
  • 利害の「ズレ」を探る
    • 「コレをするから、アレをしてほしい」という組み合わせ
  • 問題を先延ばしにしてもいいことはない
    • 徐々に増えていく機会費用のことも考えて、はやめに交渉をはじめるほうが、多くの場合には正解

第2章 BATNAという考え方

  • BATNA
    • Best Alternative to a Negotiated Agreement
    • 交渉が決裂したときの、自分にとってベストの代替案
    • 相見積もり
  • 自分のBATNAと相手のBATNAにおとしどころが存在
    • この幅のことを「合意可能領域」という
  • おとしどころは「思い込みの外」にある
    • think out of the box

第3章 多者間交渉のキホン

  • まずは共通の認識をつくる
    • それぞれの都合を最初に聞いてしまうと、リスク回避するため、ネガティブな意見ばかり出る
    • まず誰も否定できない「総論賛成」をつくることが大事
    • みんなのテンションを上げる必要がある
  • フレーミング
    • ネガティブな意見をポジティブに言い換える
    • モノは言いよう
  • 話し合いの「地図」であるプロセスマップ
  • それぞれのメンバーの「最優先は何か」を把握する
    • それぞれが重視する利害が何かを認識して、おとしどころを事前に想定しておく
  • 合意形成に「個人の思い込み」は必要ない
    • 具体的なデータや根拠を意識的に確認する

第4章 すべての話し合いは交渉である

  • 感情的になって「取り返しのつかない一言」を口にしないように
  • お互いの意見の違いをポジティブに乗り越え、共通の目標に向かって問題を解いていく
  • 世の中のモメゴトの多くが、立場の食い違いから始まる
  • 交渉上手な人は、立場の争いになりそうなとき、はやい段階で「なぜ」を探り、利害に基づく問題解決へと移行させる
  • 利害が多すぎるときには、優先順位をつける
  • 最悪の事態を想定する

第5章 かけひきの正しい進め方

  • 相手に自分のBATNAを知られてはいけない
  • 交渉のいちばんの目的は、相手と自分の利害を満足させること
  • 感情的になった時点で交渉は失敗

第6章 代表者同士の話し合い

  • 人間というものは、まず最初に敵か味方かを見定めて、その後で思考を巡らせる
  • 人間の本質的な弱点を認識し、敵の主張にオープンに耳を傾けようと意識的に務めることが、適切なおとしどころを見つける上では必要不可欠
  • ベストよりベターを目指す
    • 全員の同意は必ずしも必要ではない
  • プライベートでもアジェンダを用意しよう
  • 情報量が多くなってきたら一度可視化して整理する
    • 付箋紙が役立つ
  • みんなの意見をまとめ上げる「ファシリテーティブ・リーダシップ」も重要

「いま君に伝えたいお金の話」を読んだ

いま君に伝えたいお金の話

いま君に伝えたいお金の話

動機

  • お金について勉強している一環
  • 村上さんは中高・大学の先輩にあたるので親近感があった

感想

子どもに向けた「お金の勉強」の本。お金との向き合い方を、簡単な言葉でわかりやすく解説してくれている。逮捕された経緯を省略していたりしていて彼が歩んできた過去を美化しているようにも若干感じるが、それでも村上さんの考え方・取り組みに好印象を抱いた。

自分はお金についてはまだまだなので、子どものときからの「お金の教育」は本当に重要だと感じている。特に村上家のような家庭のなかでそういう教育があるのは、とても良いことだ思う。自分も将来そういった教育ができるように、いまからお金ときちんと向き合っていきたい。

この次には、村上ファンドのことについて書かれている生涯投資家を読んでみる。

読書メモ

1 お金って何だろう?

  • 「お金 = 汚いもの」「お金 = 悪いもの」というとらえ方は、お金の本質をわかっていない
  • お金は、道具であると同時に、人間の身体でいう血液のようなもの
    • 日本の社会の調子がいまひとつ悪い原因は、「貯め込み」のせい
  • 「お金」について4つの大切なこと
    • 自立して生きていくためには、お金は絶対に必要である
    • やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい
    • 困ったときに、お金は君を助けてくれる
    • 君がお金を持っていれば、人を助けることができる
  • お金のことをよく知らぬままに大人になると、すぐにこのお金の魔力に支配されてしまう
  • お金に強くなるには、数字に強くなればいい

2 お金と世の中の関係

  • モノの値段はかならずしも質の高さだけで決まるわけではない
    • 希少価値
    • サンマの豊漁・不漁のたとえ
  • 人間は値段が高いものには何か高い価値があるかのように錯覚してしまいがち
  • お金とうまく付き合うには、日々の暮らしのなかで、その金額が自分にとって意味と価値があるかどうかの判断が必要
  • 何が自分にとって大切なのか、幸せなのかという「ものさし」を持つ
    • どんなに頑張っても、欲しいモノを全部買うことはできない
    • どんなに素晴らしいモノを買ったとしても、新しいモノが出たらまた欲しくなる

3 君がお金を手にする方法

  • 収入が少なくても頑張ると覚悟したなら、お金と正面から向き合わなくてはいけない
  • いつの時代も、お金を貸す仕組みは社会のいたるところに張りめぐされている
    • 借りるのは簡単でも、お金を返すのはとても大変

4 働き方が大きく変わる

  • 自分の人生を守るのは自分
  • 生活のために、お金は絶対に必要なもの
  • これまでは定年まで勤めていれば当たり前のように「退職金」や「企業年金」という老後のための資金をもらえた
    • これからは自分で人生設計を立てて、生涯のお金のやりくりを考えなければいけない
  • 「投資を通じてコーポレート・ガバナンスを日本に浸透させたい」という想いで、村上ファンドを立ち上げたという回顧録は興味深かった

5 稼いだお金を貯めて増やす

  • お金は稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。
    • このサイクルが大事
  • お金こそが、お金を生む卵
  • 稼いだお金の2割を貯金する
  • リターンが低いものは、リスクも低い
  • リターンが高いものは、リスクも高い
  • お金を増やすことに近道はないし、魔法もない
  • 期待値が1を上回るかどうかで判断

6 お金と向き合うための覚悟

  • 借金は何があっても返さなければいけないお金
  • あまりに普通のことのようになっているから、お金を借りることがいかに怖いか、ちゃんと理解していない
    • お金を返すのは借りるときに想像するよりも、はるかに大変
    • 金利・延滞金・連帯責任
  • お金を借りるというのは、トランポリンに乗るようなもの
    • 自分の力じゃ飛べない高さまでジャンプさせてくれる
    • より高く飛んでしまってちゃんと着地できなかったら、受けるダメージはとてつもなく大きい

7 とっておきのお金の使い方

  • お金がもっとも輝くのは人のために使ったとき
    • 少しゆとりができたら、人のため、世のために使ってみる

Python Boot Camp in 岡山 の振り返り #pycamp

はじめに

2018/11/23 に開催された Python Boot Camp in 岡山 に講師として参加しました。それの個人的な振り返りを兼ねた、大都会岡山 Advent Calendar 2018 - Adventar 5日目の記事です。

Python Boot Campって?

PyCon JPではこれまでも年に1回東京で開催されるPyCon JPイベントでPythonを学べるチュートリアル講座を開催してきました。 今回は、以下のような人たちにPythonを知ってもらえる機会を提供できたらという思いで、Python Boot Camp(略してPyCamp)を企画しました。

  • 遠方に住んでいるためPyCon JPのチュートリアルに参加できずにいた方
  • Pythonを使っている人が周りにいなくてなかなか始められなかった方

を対象に、全国各地をまわっています。

PyCon JPサイトに掲載の企画詳細

すでにあるまとめ

背景

これまでPyCampには埼玉と福島の2回にTAとして参加していましたが、今回の岡山でははじめて講師として臨みました。

PyCampはこれまで清水川さん, 寺田さん, たかのりさんの3名が講師を担当していました。(厳密に言うと、PyCamp初期の頃には他の講師の方もいました。)

そのメンバーに加わるということで多少のプレッシャーがありましたが、Pythonコミュニティへの貢献と自分の新しいチャレンジとしてこの講師の役目を引き受けました。

準備

当日までの事前準備として、講師練習会を2度開催しました。

平日の夜に参加してくださって、温かい・厳しいフィードバックをくれたみなさん本当にありがとうございました。

PyCampのテキストはTAのときにも読んでいて内容は把握していたけど、自分でゼロから作ったものではないので、いざ口で説明しようと思うとなかなか言葉がスムーズにでてきませんでした。

この練習会のおかげで、言葉につまる箇所や逆に深掘りして話しすぎる箇所が把握できたので、本番でとても役立ちました。

当日

参加者は、学生からベテランの方まで幅広い層が岡山・広島から集まりました。(connpassの応募があっというまに埋まったので嬉しかったです)

またTAとスタッフのメンバーは、これまでにPyCampの参加経験があったり、他の技術コミュニティを多く主催していたりとみなさん経験豊富 & イベント慣れしていて、講師としてはとても心強かったです。

講義中もTA・スタッフが中心となって場を盛り上げてもらって、参加者から質問やツッコミが出やすい雰囲気にしてもらえて助かりました。話している側からすると、聞いている側からのレスポンスが薄いのが一番つらいので、全体を通してわいわいできたのは本当によかったです。

逆に次回への反省としては、

  • 質問の意図を確認してから回答する
    • 質問をもらったら、こちらで繰り返して意図を確認 & 他の人にも周知する
  • 参加者の進捗度合いを見つつの時間配分

の2点がありました。

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まとめ

  • Python Boot Camp in 岡山」に参加・協力してくださった方々本当にありがとうございました!
  • 参加者の方から大都会岡山のノリ・勢いを存分に味わえた
  • このPyCampをきっかけに、岡山Python勉強会に新しい人・若い人が参加してくれたら嬉しい

次回のPyCamp告知

今の時点で今後の開催が決まっているPyCampは次の2つです。

仙台はもう枠が埋まっちゃってますが、藤枝の方はまだ若干の空きがあります。

藤枝の講師は自分が担当するので、興味がある人は参加登録してぜひ当日お会いしましょう!!

「これからの投資の思考法」を読んだ

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

動機

  • お金について勉強している一環
  • 自己投資と考えていた20代が終わりそうなので資産運用について勉強したかった

感想

ウェルスナビのCEOが、資産運用について説明してくれている。自身の失敗談も交えながら、「長期・積立・分散」という基本の「投資の思考法」を解説してくれるのでとてもわかりやすい。表面上のテクニックや財テクではなく、根底にあるお金・経済について学ぶことができるのが特によかった。

最終的には「これまで富裕層でないと利用できなかった資産運用サービスが、テクノロジーによって誰でも利用できるようになる」と論じていて、ウェルスナビの社会的意義に納得がいくものになっている。この本を読んでウェルスナビを応援したくなったし、ぜひウェルスナビを使って資産運用することを検討したい。

読書メモ

第1章 5つの失敗から学んだ投資の鉄則

  • 銀行の特別待遇に舞い上がった
    • 何に投資したか、覚えていない
  • 「過去のリターン実績」で選んだ
    • テーマ投信は過去の実績がよいものをパッケージ化している
    • 過去のリターン実績がよいからといって、それが続くケースは多くない
  • 銀行のブランドだけで判断した
  • オススメされた株にそのまま投資した
    • よく知らない企業に投資してしまった
  • 「有名だから」と投資した
    • 長期的な成長性を信じていながら、短期的な損失に耐えられずに株を売却してしまった

第2章 時間と世界を味方につける資産運用とは?

  • 「長期・積立・分散」の資産運用
    • 10年以上(できれば20年以上)の長期投資
    • 毎月、一定の金額を投じる積立投資
    • 世界中のさまざまな資産への分散投資
  • r(資本のリターン) > g(経済成長率) by 『21世紀の資本
    • リスク・プレミアム
    • 税制上の優遇
    • 人類社会の本質は格差社会である
    • 格差が縮小したのは、2度の世界大戦の時期
      • 富裕層も一般の人も横並びでの再スタート > 一億総中流
    • 冷戦が終結したのを境に、世界中で再び格差が拡大している

第3章 日本の資産運用はガラパゴス化している

  • 日本だけが「失われた20年」を経験し、そのせいで最初のステップである、国内での「長期・積立・分散」に挫折した
    • ガラパゴスした結果、お互いの富を奪い合うゼロサム・ゲームが主流に
    • FX・仮想通貨デリバティブ
    • 投資は怖いものではなく、世界経済の成長がもたらすパイを分け合う資産運用なら、投資した人が皆、豊かになる *「長期・積立・分散」の資産運用を7割以上に保つ
    • 値動きが大きいサテライトを3割以下に抑える
    • 日本政府の年金基金も「コア・サテライト運用」
  • ハイリターンはハイリスクと表裏一体
    • 過去のパフォーマンスに目を奪われ、リスクについての説明を読み飛ばしてしまう
    • 七面鳥の罠

第4章 日本人が知らなかった"正しい"資産運用

  • "正しく"資産運用するための6つのステップ
    1. 資産運用の目標を立てる
      • 老後のためならば、3000万から4000万あれば安心と言われている
    2. 最適な資産配分(ポートフォリオ)をつくる
      • ある程度リスクを取れるなら、株式の割合を70~80%
    3. 具体的な銘柄を選定する
      • どの企業や産業の株価が上がるのかを正確に予測するのはほとんど不可能
      • 上場企業になるべく幅広く投資する
    4. 取引の前に、もう一度リスクを確認する
    5. 積立を設定する
      • 一括と積立を組み合わせて「長期・積立・分散」の資産運用を行っている
    6. リバランスを着実に行う

第5章 人間の脳は資産運用に向いていない

  • 直感があまりに強く、冷静に計算して行動しようという思考を妨げる
  • 人間の脳は「損をすること」を極端に嫌う
  • リーマン・ショックでは「何もしない」が正解だった

第6章 テクノロジーが実現する豊かな未来

  • これまで富裕層でないと利用できなかった資産運用サービスが、テクノロジーによって誰でも利用できるようになる
  • プライベート・バンカーは、1人につき20人程度の顧客に対応するので精一杯

第7章 お金から自由になったら何をしたいか

  • 若いときは自己投資で可能性を広げる
  • 働かなくても2年間やっていける蓄えをつくる
  • 収入が増えても生活水準を上げすぎない
    • 収入が一定額を超えると、幸福度は頭打ちになりかえって下げりうる