massa142's blog

くり返す このポリリズム

2018年の振り返り

はじめに

2018年の振り返りです。

毎月の振り返りをもとに、ざっとまとめてます。

エンジニア

個人活動

はてなブログ

今年は31記事。毎月の振り返り・読書ログ・イベント参加レポが習慣化できていてよい。

来年はもっと自分なりの言葉を出せるようにしたい。エモさがほしい。

Qiita

例年同様Advent Calendar駆動のみのアウトプット。今年は忙しかったので少なめに抑えた。

スライド

DjangoCongress JPやPyCon JPという比較的大きなカンファレンスで登壇できたのはよかった。DjangoCongress JPにはスタッフとして立ち上げから関わっていたので、嬉しさ・達成感もひとしお。

PyCon JPとそこでの発表からつながったStapyでは、3年くらい趣味で続けていた「数学xPython」という内容をちゃんとしたアウトプットにできた。またPlone Conferenceでは初めて英語での発表にチャンレンジした。とても良い経験ができたので、来年も英語での登壇機会を狙っていきたいところ。

執筆

React、Angular、Vue.js、React Nativeを使って学ぶ はじめてのフロントエンド開発

React、Angular、Vue.js、React Nativeを使って学ぶ  はじめてのフロントエンド開発

React、Angular、Vue.js、React Nativeを使って学ぶ はじめてのフロントエンド開発

5月にOkachi.jsメンバーで執筆していたフロントエンド開発の入門本が出版されました。

出版直後はAmazonの売れ筋ランキングで1位になったり、韓国語での翻訳本が出版されたりと嬉しい反響がありました。購入してくださったみなさんありがとうございました!

詳しくはこちらで > 「はじめてのフロントエンド開発」という本を書きました - massa142's blog

モダンDjango入門連載

codezine.jp

第2回を3月に、第3回を8月に公開できました。

執筆ペースが遅れてご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ないです。来年のDjangoCongress JPまでには完成させたい。

基礎から学ぶ Django

基礎から学ぶ Django

基礎から学ぶ Django

  • 作者: 関根裕紀,新井正貴
  • 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
  • 発売日: 2019/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

こちらも執筆が遅れて多方面にご迷惑をおかけしています。2019/1/18発売予定となっていますが、最後の発売延長がはいります。お待たせしてしまってすみません!

いいものがはやく出版できるように引き続き執筆がんばります。

PyCamp

pyconjp.connpass.com

11月の岡山で講師デビューをしてきました。 参加・協力してくださった方々本当にありがとうございました!

詳しくはこちらで > Python Boot Camp in 岡山 の振り返り #pycamp - massa142's blog

SQUEEZE

今年取り組んできたことは主にこんなところ。

  • メッセージ多言語対応
  • メール送信のCelery
  • Airbnb Official APIとの繋ぎこみ
  • サービス統合・データ移行
  • Python3移行
  • フロントエンド開発環境整備
  • リファクタリング
  • 品質向上
  • Nuxt.js導入
  • Angular移行

会社としては

  • あんしんステイIoTを提供開始
  • ケネディクス株式会社との資本業務提携
  • Minn 難波 / Minn 東心斎橋 / Theatel Hanedaオープン
  • ねっぱん!との連携開始
  • builderscon tokyo 2018スポンサー
  • PyCon JP 2018スポンサー
  • 開発合宿@湯河原
  • Mediumでの発信
  • sugitaが入社

などがあった。

去年の目標だったフロントエンドの改善には、今年でだいぶ取り組めたと思う。来年はデータ分析やネイティブアプリなど違う分野を取り組んでいきたい。

読書

bookmeter.com

きちんと読んだものは15冊。今年の終わりから技術以外にも勉強しなくてはと思いたち、お金や交渉などの本を読み始めた。

これまで無知すぎたのもあるけど、本から学んだことを通じて人間として成長できているのが実感できてよい。

ドラマ

映画

Perfume

2018年参戦記録

ラクロス

  • リーグ戦第1戦 vs VALENTIA 12-4 win
  • リーグ戦第2戦 vs FALCONS 7-15 lose
  • リーグ戦第3戦 vs STEALERS 6-10 lose
  • リーグ戦第4戦 vs FALCONS 8-11 lose
  • リーグ戦第5戦 vs VALENTIA 12-7 win
  • リーグ戦第6戦 vs STEALERS 6-9 lose
  • プレーオフ vs STEALERS 9-10 lose
  • 全日本クラブ選手権初戦 vs WOLVES 12-6 win
  • 全日本クラブ選手権準決戦 vs STEALERS 7-10 lose

2年連続でクラブ選手権準決勝での敗戦。来年こそはこの壁を破って、FAL・STEの2強体制を崩したい。

漠然と立てた昔の目標に「30歳まではラクロスのプレーを続ける」というのがあって、この30歳に来年なるので悔いが残らないように頑張りたい。今でもまだまだ上手くなれる感覚があるので、常に向上心を持って取り組んでいこう。

おわりに

メンタル・体調を崩す時期もあったり、自分の至らなさを尽く思い知らされた一年だった。けど結果として自分の改善すべきところを遅いながらも理解できたので、前向きにひとつずつ向き合って成長していこうと考えられている。

また20代は自分への投資を最優先と考えてこれまで行動していたけど、来年30歳を迎えるにあたって自分のなかで大きな心境の変化があった。

この心境の変化の理由にはいくつかあるけど、

  • 1人で生きていけるエンジニアになることを考えてやってきたけど、ある程度の手応えを得ることができた
  • 人生で本当に大事なことに向き合う時間を確保したいと思う出来事があった

以上のような思いが芽生えたため。

これをもとに2018年の終わりから

  • 将来を見据えた資産運用
  • 技術以外のビジネス的な能力向上
  • 人生の優先度を考えてのタスク管理

を意識して取り組むようにしている。
これを継続できるように2019年の目標を立てようと思う。

「気持ちよく「はい」がもらえる会話力」を読んだ

気持ちよく「はい」がもらえる会話力

気持ちよく「はい」がもらえる会話力

動機

  • 仕事でもプライベートでも交渉が全然だめだと思わされる出来事があった
  • 相手が嫌な思いをしないような伝え方を勉強したかった

感想

人間は論理ではなく感情で動くということを改めて認識させられる。弁護士として色々な交渉にあたってきた具体例を交えつつ説明してくれるので、読みやすくすっと理解できる内容だった。

エスを引き出すには、感情的にならず、相手をよく理解し、自尊心を傷つけないようにすることが大事だと繰り返し述べられている。頭では理解できたけど実践がなかなか難しいので、この本を定期的に読み返そうと思う。

人を動かす影響力の武器など有名な本からの引用が数多くあったので、次はこの2冊を読んでいきたい。

読書メモ

第一章 イエスを引き出すためのマインドセット

  • テクニックが先行するわけではない
    • まず、相手を知ること
  • 何を実現したいのかを考え、必ずしもイエスを引き出すことにだけを執着しないことが大切
    • 目先の利益を優先しない
    • 伝書鳩にならない
  • 人を動かすことは手段であって、目的ではない
  • エスを引き出すには本当の問題を明らかにすること
  • 「家を買うか、買わないか」というお互いの立場を守る戦いは意味がない
    • 解決すべき問題を明らかにする作業が不可欠
  • 相手にイエスと言わせる権利は自分にはない。イエスと言う権利は、100%相手が持っている。
  • 相手にイエスと言わせるには、相手の脳にフォーカスしないといけない。
  • 相手の立場に立って考える。相手になりきり、相手に乗り移って、今の状況を感じ、考えてみる。
  • 決して勝者と敗者を決める目的のために行われるものではない。
  • 相手のニーズを満たすことで、自分のニーズを満たす

第二章 質問すれば、「イエス」が得られる

  • 人間は自尊心のかたまり。他人から言われたことには従いたくないが、自分で思いついたことには喜んで従う。
  • 人を動かすには命令してはいけない。
  • 相手に「イエス」を言ってもらうためのキホンは、結論を押しつけない
  • 人は質問されると、その質問の内容について考えざるを得なくなる
  • 拒絶されたら、すぐに質問を
    • 怒れるときは十数えよ。怒りがさらに甚だしいときは、百数えよ。
    • 感情に引きづられて、目標を見失ってはいけない
    • 相手の感情的な言葉を、理性のレベルに落とし込んで、話し合いの余地があるところまで持っていく
  • 相手は、自分のことが正しいと確信している、という前提で接する
  • 一言目で、反発する言葉、追求する言葉、感情的な言葉を返さない

第三章 お互いの問題を同時に解決すれば「イエス」を引き出せる

  • 物事は、二者択一で済むほど単純ではない
    • 二者択一よりも、お互いにとってメリットのある第三、第四の解決策が見つかる
    • 異次元取引 - 自分がそれほど負担なく提供できるものであり、かつ、相手にとって価値あるもの
  • 否定したことを「拒絶」と受け取らない
    • 「拒絶」ではなく、「助言」「アドバイス」と受け取る
    • 「xxxがだめだ!」=>「xxxさえ解決すればOK」
  • 相手が要求してきたときが、最もこちらの要求を通しやすい
  • 相手をよく知ることが重要であり、よく質問することが大切

第四章 「イエス」と言うか言わないかは感情が決めている

  • 人は叩かれたり、踏みつけられたりすると、自尊心が傷つき、それに反発しようとする
  • 相手が自分をないがしろにしているのではないか、自分だけ得をしようと思っているのではないか、といった感情が邪魔をする
  • 核心の話をする前に、感情から出る言葉をクッションとして入れる
    • 「私は、私とあなた、双方ともが満足いく合意を望んでおり、そのために努力している」
    • 「御社にとっては、この条件が大切だと思いますので、こうしましょう」
  • とくに家族や友人などには、改めてそういった言葉を入れなくてもわかってもらえるだろう、という期待がある
  • 「自分に話さずに進めるということは、私を軽んじている」と感じて、自尊心が傷つく
    • 「私は聞いていない」状態
  • ラベリングテクニック
    • アイデンティティに自分の言動を一致させようとする心理を利用して、アイデンティティを意図的に作り出そうとするテクニック
    • 「いい笑顔だね」
    • 「いつも期限内に仕事を仕上げてくれて助かるよ」
  • 最強のイエス・ウエポン1「好意」
    • 相手に好意を抱く
    • 相手に好意を抱くための手っ取り早い方法は、自分に質問すること
      • 「私に欠けていて、この人が持っている優れたところは、どんなところだろう?」
      • 尊敬できる部分を探す
      • 自分に強制的に相手のいいところを考えさせるため、自分に質問する
    • 共通点を持つ
    • 称賛する
      • 好意的な評価は、それが事実であっても、そうでなくても、称賛を言う人に対して好意を抱かせた
    • 何度も会った方がよい(単純接触効果)
    • おいしいものを一緒に食べるなど、相手が気持ちのよい時に一緒にいる方がよい(連合)
  • 最強のイエス・ウエポン2「信頼」
  • 人間は、自分の行動を自己正当化してしまう生き物
    • 自己正当化して自尊心を守ろうとする
    • 行動を変えてもらうことが目的なのであれば、わざわざ自尊心を傷つける必要はない。むしろ、相手の自尊心に配慮することが必要
    • 相手の今までの行動を肯定する => 別の理由で変化を依頼する => 変化後の行動を称賛する
  • 相手に比べて自分の能力が低いと伝えたり、卑下したりすることは、相手の自尊心を満たすのに有効な方法
    • 「私の力ではとてもできないから助けて欲しい」
    • 「あなたにしかできない」
  • 交渉がまとまるということは、双方が合意をするということ
    • 喧嘩のように、一方が勝ち、他方が敗れ去るというものではない
    • 優しい言葉で説得するのが理想的
    • 相手を感情的にしないためには「人格」に言及しないこと
  • 相手に聞く耳を持ってもらうためには、まず相手が言いたいことを全て言い切った状態にすることが重要
    • おだやかな表情で、全部の話を聞く姿勢を見せ、相手の言葉に相槌を打ちながら耳を傾ける
    • すぐには反論しない
    • 「優しい言葉で相手を征服できないような人は、きつい言葉でも征服はできない」
  • ポジティブカウンター
    • 相手の意見をひとまず認め「 だからこそ、よいのです」という形で展開するのが基本

第五章 論理的な正当化が「イエス」を引き出す

  • スリーステップ論法
    • そもそも〜に同意するか?
    • ところで、〜に同意するか?
    • だとするならば、〜ではないか?
  • 「原則ダメ」は「イエス」を言わせる余地がある
  • 「相手は、イエスと言いたがっている。でも、まだxxの点について十分理解していないので、イエスと言えないだけである」と解釈しなおす
  • 幸せに生きられるかどうかは、事実に対する自分の解釈次第

2018年買ってよかったもの

この記事は、今年買ってよかったもの Advent Calendar 2018 18日目の記事になります。

adventar.org

Spire

呼吸を測定してくれるガジェット。いま集中しているか、緊張しているかなどがわかる。

以下の発表を聞いて即買いしました ( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ!

speakerdeck.com

使ってみた感想は

メリット

  • 緊張で呼吸が浅くなった時に「深呼吸しましょう」と教えてくれる
  • 軽くて装着感がほとんどない
  • ライフログ最&高
    • 自分がどういったメンタルになっているかがわかる

デメリット

  • スタンドに置く充電が面倒

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ってところです。

おわりに

あなたも Let's パフォーマンス計測!

「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」を読んだ

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 (AI&TECHNOLOGY)

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 (AI&TECHNOLOGY)

動機

  • 著者・編集者からサインを貰ったまま積読になっていた
  • データ分析をちゃんと勉強していきたいと思い立ったため
    • kaggleに参加できるようになりたい

感想

データ分析の学びはじめに手頃な、Pythonを使った基本的なツールおよび分析に必要な数学の解説本がないと感じ始めました。それであれば本を作ろうと思い立ち、

本書「はじめに」に書かれている通り、データ分析をはじめるにあたって最初に読むべき教科書的な良書。

  • 一冊でまるっと学べてお得感ある
  • まずは用語や雰囲気を掴むのに最適で、次の勉強へのきっかけになる
  • 第3章をまるごと数学にふっているのが特徴的で、とてもわかりやすかった

読書メモ

Chapter1 データ分析エンジニアの役割

  • 用語説明や機械学習の処理の手順があって親切

Chapter2 Pythonと環境

  • もちろんAnacondaについても説明

Chapter3 数学の基礎

Chapter4 ライブラリによる分析の実践

  • NumPy, pandas, Matplotlib, scikit-learn の使い方をざっと学べる

Chapter5 応用:データ収集と加工

スクレイピング

「「劇薬」の仕事術」を読んだ

動機

  • 技術書以外の本も読んでいこうキャンペーン
  • 人づてに「この人有名なマーケターだよ」と以前教えてもらっていたので、興味をもった

感想

マーケティングだけでなく、仕事全般・リーダーシップについて多くの示唆がある本だった。特に第1章の「人は論理ではなく感情で動く」「Excite your team」というキーワードが強く印象に残っている。

著者の人となりがよく伝わってきて、「仕事ってやっぱり面白いな」と改めて感じさせてくれる。

読書メモ

第1章 すべての「選択」は自分が決めている

  • 「目的」と「目標」は違うことを知っておく
    • 売上前年比5%アップ < 目標
    • お客様にどんな価値を提供するか < 目的
  • 無茶な目標を設定しないと革新は起きない
    • 3%では現状の延長線上の施策しか考えない
  • 人は論理ではなく感情で動く
  • 会議も書類もメールも、目的、簡単な背景、そして結論。
  • 「Excite your team」
    • 自分ではなく、まわりのモチベーションを上げて、ノセていかないといけない

第2章 「修羅場」が一番、人を成長させる

  • まずは関係者に徹底的にヒアリングする
  • 「Love is giving」
    • いつどこで戻ってくるかはわからないし、戻ってこないかもしれないけど、それでいいのだ
  • 自分でコントロールできること、自分のアクションで変えられること、しか考えない
  • 新しい仕事は、自分から取りに行く
  • 新しく来たリーダーというのは、何かの取り組みをしようとする時、時間をかけても、効果の高い施策をやりがち
    • 時間のかからないもの、すぐできる施策をやっていく

第3章 人の倍の速度で「成長」する

  • 日本の若者が考えているキャリアのスピードは、世界から見れば圧倒的に遅い
  • CSRによって、社員は正しいことをするようになる
  • 自分の成長のために、同じ仕事を3年以上やってはいけない

第4章 マネジメントには「意思」がいる

  • 評価するための明確な数字がないということは、要は達成したいことも、責任もない、ということ

第5章 どんな状況でも、やりようはある

  • ファッションでカルチャーを変えていく
    • 働く環境自体が「Fun Place to Go」になっていく
  • ブランドは構築する活動と、消費する活動しかない

「伝え方が9割」を読んだ

伝え方が9割

伝え方が9割

動機

  • 仕事でもプライベートでも交渉が全然だめだと思わされる出来事があった
  • 相手が嫌な思いをしないような伝え方を勉強したかった

感想

「自分の頭の中をそのままコトバにしない」という基本的なことができていないことに気づけてよかった。これまでは「自分の願望のもと順序立てて考えて、それに沿って伝える」という話し方になっていたと思う。頭のなかにMarkdownで書き込んで、それを外に出すようなイメージ。

人はロジックだけで動くものではないし、自分の願望をそのまま伝えても相手にとってはどうでもいい(面倒くさい)ことというケースがほとんど。これからは「相手の頭の中を想像」して「相手のメリットと一致するお願い」ができるようにコトバを選んでいきたい。

読書メモ

第1章 伝え方にも技術があった!

  • すべてのことで可能性が増えれば、人生は変わる
  • 「ノー」をひとつでも多く「イエス」に変える

第2章「ノー」を「イエス」に変える技術

  • 「イエス」に変える3つのステップ
    • 自分の頭の中をそのままコトバにしない
    • 相手の頭の中を想像する
    • 相手のメリットと一致するお願いをつくる
  • 相手の頭の中を想像するときの7つの切り口
    • 相手の好きなこと
    • 嫌いなこと回避
    • 選択の自由
    • 認められたい欲
    • あなた限定
    • チームワーク化
    • 感謝

「おとしどころの見つけ方」を読んだ

おとしどころの見つけ方 世界一やさしい交渉学入門

おとしどころの見つけ方 世界一やさしい交渉学入門

動機

  • 仕事でもプライベートでも交渉が全然だめだと思わされる出来事があった
  • 交渉ということについてきちんと向き合ったことがなかったので、勉強したかった

感想

社会人として基本的なことを述べているのだと思うが、改めて「自分は全然できてなかったな」ということが実感できてとても勉強になった。

  • 「人物」と「問題」を切り離す
  • 感情的になった時点で交渉失敗
  • 「立場」だけを注目すると、水掛け論になってしまう
  • 背後にある相手の利害を探って、その利害を満足させてあげる
  • 最悪の事態を想定する

という5つをこれから意識していきたい。特にすぐ感情的になりがちなので、相手の話にちゃんと耳を傾けて利害を探れるようになりたい。

交渉というとビジネスの場面をイメージしていたけど、プライベート含め人生あらゆるところに交渉は発生するのだと気づけた。またこれまで問題が起こったときには、「自分の時間が削られていやだな」という感情が少なからずあっと思う。

この本を通じて「交渉を上手くまとめれると、人生をより良い方向にコントロールできる」と実感したので、これから問題・話し合いがある際には交渉というゲームに楽しんで臨もうと思う。

読書メモ

第1章 交渉の心がまえ

  • 交渉において自分が納得できるかどうか、自分の気持ちというのは重要ではない
    • 「人物」と「問題」を切り離す
    • 感情的になった時点で交渉失敗
    • 自分の気持がどうであれ、いま解決すべき問題は何なのか?
  • 最初に出てくる条件は交渉のきっかけでしかない
    • これに対する「Yes or No」という単純な問題ではない
    • お互いにハッピーになれるおとしどころを見つけることが、交渉の醍醐味
  • 表面的な要求を「立場」、背後にある理由を「利害」と呼んで区別する
    • 「立場」だけを注目すると、水掛け論になってしまう
    • 立場を受け入れる、受け入れないで水掛け論に終始するより、相手の利害を探って、その利害を満足させてあげる
  • 利害の「ズレ」を探る
    • 「コレをするから、アレをしてほしい」という組み合わせ
  • 問題を先延ばしにしてもいいことはない
    • 徐々に増えていく機会費用のことも考えて、はやめに交渉をはじめるほうが、多くの場合には正解

第2章 BATNAという考え方

  • BATNA
    • Best Alternative to a Negotiated Agreement
    • 交渉が決裂したときの、自分にとってベストの代替案
    • 相見積もり
  • 自分のBATNAと相手のBATNAにおとしどころが存在
    • この幅のことを「合意可能領域」という
  • おとしどころは「思い込みの外」にある
    • think out of the box

第3章 多者間交渉のキホン

  • まずは共通の認識をつくる
    • それぞれの都合を最初に聞いてしまうと、リスク回避するため、ネガティブな意見ばかり出る
    • まず誰も否定できない「総論賛成」をつくることが大事
    • みんなのテンションを上げる必要がある
  • フレーミング
    • ネガティブな意見をポジティブに言い換える
    • モノは言いよう
  • 話し合いの「地図」であるプロセスマップ
  • それぞれのメンバーの「最優先は何か」を把握する
    • それぞれが重視する利害が何かを認識して、おとしどころを事前に想定しておく
  • 合意形成に「個人の思い込み」は必要ない
    • 具体的なデータや根拠を意識的に確認する

第4章 すべての話し合いは交渉である

  • 感情的になって「取り返しのつかない一言」を口にしないように
  • お互いの意見の違いをポジティブに乗り越え、共通の目標に向かって問題を解いていく
  • 世の中のモメゴトの多くが、立場の食い違いから始まる
  • 交渉上手な人は、立場の争いになりそうなとき、はやい段階で「なぜ」を探り、利害に基づく問題解決へと移行させる
  • 利害が多すぎるときには、優先順位をつける
  • 最悪の事態を想定する

第5章 かけひきの正しい進め方

  • 相手に自分のBATNAを知られてはいけない
  • 交渉のいちばんの目的は、相手と自分の利害を満足させること
  • 感情的になった時点で交渉は失敗

第6章 代表者同士の話し合い

  • 人間というものは、まず最初に敵か味方かを見定めて、その後で思考を巡らせる
  • 人間の本質的な弱点を認識し、敵の主張にオープンに耳を傾けようと意識的に務めることが、適切なおとしどころを見つける上では必要不可欠
  • ベストよりベターを目指す
    • 全員の同意は必ずしも必要ではない
  • プライベートでもアジェンダを用意しよう
  • 情報量が多くなってきたら一度可視化して整理する
    • 付箋紙が役立つ
  • みんなの意見をまとめ上げる「ファシリテーティブ・リーダシップ」も重要