- 作者: 藤井保文,尾原和啓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/03/23
- メディア: 単行本
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感想
フーマーや平安保険といった中国ITの事例紹介を中心に解説してくれているので、OMO型ビジネスがどういったものなのかが理解しやすかった。
SQUEEZEはBtoB SaaSの開発とスマートホテル事業をしているので、今後このオンラインとオフライン2つの事業をどういう方向に進めていくべきかを考えるいいきっかけにできた。
- ユーザーとの接点を増やして、行動データを取得するためのプラットフォーム構想
- 清掃の品質をスコア化・報酬のインセンティブ / 清掃スタッフ不足を解決するためのクラウドソーシング
- データが集まることで、どこで宿泊施設を運営すればどれくらい利益があがるかの判断レベルがあがる
- コンサルティング
- FinTechとの連携
- 都市計画・スマートシティ
- 自社ホテルのリピート客への施策
とかを考えていくと夢がひろがってよい。
機械学習のことをAIと呼んでうるさいところが気になるけど、その点を除けば読みやすく示唆に富んだ良書でした。
読書メモ
第2章 アフターデジタル時代のOMO型ビジネス
- アフターデジタル: モバイルやIoT、センサーが偏在し、現実世界でもオフラインがなくなるような状況になり、「リアル世界がデジタル世界に包含される」という現象
- OMO(Online-Merge-Offline): オンラインとオフラインが融合し、一体のものとして捉えた上で、これをオンラインにおける戦い方や競争原理として捉える考え方
「オンラインとかオフラインとか、そのようにチャネルで分けて考えてはいないんですよ…そもそもそういうチャネルで分けた考え方は、すごく企業目線だと思っています。今の時代は、OMOともいわれるように、オンラインとオフラインは既に溶け合って違いはなくなりつつあると考えるのが当たり前なんです。顧客はチャネルで考えず、その時一番便利な方法を選びたいだけですから」
第4章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革
- 高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回す
- 最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供する