- 作者: 村上世彰
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/09/06
- メディア: 単行本
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動機
- お金について勉強している一環
- 村上さんは中高・大学の先輩にあたるので親近感があった
感想
子どもに向けた「お金の勉強」の本。お金との向き合い方を、簡単な言葉でわかりやすく解説してくれている。逮捕された経緯を省略していたりしていて彼が歩んできた過去を美化しているようにも若干感じるが、それでも村上さんの考え方・取り組みに好印象を抱いた。
自分はお金についてはまだまだなので、子どものときからの「お金の教育」は本当に重要だと感じている。特に村上家のような家庭のなかでそういう教育があるのは、とても良いことだ思う。自分も将来そういった教育ができるように、いまからお金ときちんと向き合っていきたい。
この次には、村上ファンドのことについて書かれている生涯投資家を読んでみる。
読書メモ
1 お金って何だろう?
- 「お金 = 汚いもの」「お金 = 悪いもの」というとらえ方は、お金の本質をわかっていない
- お金は、道具であると同時に、人間の身体でいう血液のようなもの
- 日本の社会の調子がいまひとつ悪い原因は、「貯め込み」のせい
- 「お金」について4つの大切なこと
- 自立して生きていくためには、お金は絶対に必要である
- やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい
- 困ったときに、お金は君を助けてくれる
- 君がお金を持っていれば、人を助けることができる
- お金のことをよく知らぬままに大人になると、すぐにこのお金の魔力に支配されてしまう
- お金に強くなるには、数字に強くなればいい
2 お金と世の中の関係
- モノの値段はかならずしも質の高さだけで決まるわけではない
- 希少価値
- サンマの豊漁・不漁のたとえ
- 人間は値段が高いものには何か高い価値があるかのように錯覚してしまいがち
- お金とうまく付き合うには、日々の暮らしのなかで、その金額が自分にとって意味と価値があるかどうかの判断が必要
- 何が自分にとって大切なのか、幸せなのかという「ものさし」を持つ
- どんなに頑張っても、欲しいモノを全部買うことはできない
- どんなに素晴らしいモノを買ったとしても、新しいモノが出たらまた欲しくなる
3 君がお金を手にする方法
- 収入が少なくても頑張ると覚悟したなら、お金と正面から向き合わなくてはいけない
- いつの時代も、お金を貸す仕組みは社会のいたるところに張りめぐされている
- 借りるのは簡単でも、お金を返すのはとても大変
4 働き方が大きく変わる
- 自分の人生を守るのは自分
- 生活のために、お金は絶対に必要なもの
- これまでは定年まで勤めていれば当たり前のように「退職金」や「企業年金」という老後のための資金をもらえた
- これからは自分で人生設計を立てて、生涯のお金のやりくりを考えなければいけない
- 「投資を通じてコーポレート・ガバナンスを日本に浸透させたい」という想いで、村上ファンドを立ち上げたという回顧録は興味深かった
5 稼いだお金を貯めて増やす
- お金は稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。
- このサイクルが大事
- お金こそが、お金を生む卵
- 稼いだお金の2割を貯金する
- リターンが低いものは、リスクも低い
- リターンが高いものは、リスクも高い
- お金を増やすことに近道はないし、魔法もない
- 期待値が1を上回るかどうかで判断
6 お金と向き合うための覚悟
- 借金は何があっても返さなければいけないお金
- あまりに普通のことのようになっているから、お金を借りることがいかに怖いか、ちゃんと理解していない
- お金を返すのは借りるときに想像するよりも、はるかに大変
- 金利・延滞金・連帯責任
- お金を借りるというのは、トランポリンに乗るようなもの
- 自分の力じゃ飛べない高さまでジャンプさせてくれる
- より高く飛んでしまってちゃんと着地できなかったら、受けるダメージはとてつもなく大きい
7 とっておきのお金の使い方
- お金がもっとも輝くのは人のために使ったとき
- 少しゆとりができたら、人のため、世のために使ってみる